Pheeta 2022aw start
2022/08/21
既に各ショップで取り扱いがあるPheeta(フィータ)
私たちtrip&thingsでも2022awよりお取扱いが始まりました。
<Pheeta(フィータ)>
2019年デビューの「繋ぐ服」をコンセプトにした東京ブランド。
世界中の継承すべき希少な技術や、家族に引き継がれるような特別な服を、価値観を共有する仲間と共に繋いでいく事を願っています。
手のかかる、まるで生き物のようなも物作りは伝承される中で文化を育み愛情を生んでいきます。
大切な一着を人から人へ繋いでいけるために。
2022aw 第一便が入荷しています。
襟が当たる部分には薄いベージュの布を使うことで、変色などが目立たないように配慮されています。
長く着たり、次の世代へとつないでいけるようにという願いが込められています。
Trinity Tunic Shirt トリニティ チュニックシャツ
タック部分は機械での生産が難しい為、丁寧に均等な幅で一つ一つ手作業で行われています。
正確さと丁寧な仕事ぶりが伺えます。
Trinity Pullover Shirt トリニティ プルオーバーシャツ
バックスタイルも特徴的です。
インドの民族衣装で目にする伝統的な技法の“ブロックプリント”。
その歴史は紀元前にまで遡るといわれます。
1色ずつ木版(ブロック)を彫り出すので3色あると少なくとも3種類の木版と3回の捺染作業が必要となり
狙った柄の狙った場所に色を付けていく熟練の技術が求められます。
その柄は、地層や結晶をイメージして表現され、
柄と柄のつなぎ目があるのも手作業ならではの特徴。 ずれが少ない所からも丁寧な作り込みの様子が伺えます。
色移りを軽減するため、事前の生地の状態で3度下洗いを行ってるブランドの心配りも温かいですね。
一つ一つに温かな配慮や繊細な作業が込められている様子がお分かりいただけたのではないでしょうか。
【Pheeta 2023ss展示会】
以前からお取り扱いさせていただきたいと思っていたPheetaは感染症の影響もあり、実際に拝見することがかなわない状況が続いていました。
行動制限が緩和されたことで2023ss展示会にようやく足を運ぶことができ、
デザイナーさんからお話を伺うことができました。
Pheeta ではシーズンごとにテーマを決めて作られるそうで、
2023ssは「スパイス」をテーマに様々なアイテムが並んでいました。
日本語から想像した印象ではエスニックや刺激的なニュアンスが思い浮かびましたが、
スパイスにはそれぞれの家庭の味を意味する側面もあることから、「家庭の味、母の味」というような温かさのあるニュアンスで捉えられ
今回の制作に至ったそうです。
デザイナーさん自ら丁寧にご説明頂きました。
1つの商品が出来上がるまでに1ヵ月では全く足りないほど長い時間を掛けながら
沢山の人がバトンを繋いでいくように丁寧に作られているそうです。
デザイナーさんは日々のお仕事の中で
インドではせっかく素晴らしい技術があるにも関わらず、日雇いの仕事も多く、
賃金が安かったり、持続的な仕事が少ないことで活かされていない場合があることに問題意識を持たれたそうです。
そうしてPheetaではインドの生産者の皆さんにも継続的に仕事を発注することや、
生産に関わってもらう事で現地の人々の雇用を守り、生活の豊かさにも貢献したいと考えられているとお話されていました。
テーブルクロスからインスパイアを受けたチェーンステッチによる繊細な刺繍。
Trinity(トリニティ)シリーズでは初めての素材5ozデニム。
Pheetaで使うレースは「リバーレース」と呼ばれるもので、
世界で既に100台を下回っている貴重なアンティークの機械を用いて生産されています。
機械のパーツは手に入れることが出来ないので壊れた時は、自分たちでパーツを作って修復しながら動かしているそうです。
CDくらいの金属でできた円盤パーツに糸を掛け、ゆっくりと編み上げられるようにして作られていきます。
1日20~30m程度と生産効率の悪い機械ですが、現代の機械のように糸に強いテンションを掛けずに作られることで、
手編みのような柔らかで美しい繊細なレースが出来上がります。
PheetaではTrinity(トリニティ)などを除き、リピートして生産する商品は無く、時々のテーマに合わせたデザインのアイテムがリリースされ、
そのシーズンごとに出会う洋服に期待が膨らみます。
2022awが到着したばかりですが、2023ssにもご期待くださいね。