2022ss展示会 | R&D.M.CO-
「明日は何を着て行こうか」前の日からそんなことを考えて、
お気に入りの洋服を一通り持ち出し、鏡の前で試しては替え試しては替えしていると、
どこかで耳にしたことを思い返していました。
「遠くに行くことが少なくなって洋服を買うことも最近は減っていました。」
そんなお話を聞いて「ほんとにそうですね。」と寂しく思った記憶があります。
どこかに行くから特別な服を選ぶことはもちろん、日常を特別なものにするために洋服を選ぶことは大切な役割があると感じています。
洋服を通して感じる魅力をいつもご覧くださっている皆さんにもお届けしたいと思います。
展示会当日、まだ真っ暗な冷たい雨の早朝、家を出ました。
国内での感染症が落ち着いてきて、ようやく展示会に行くことができるようになったことを噛み締めながら駅に向かいました。
感染症が私たちにもたらした影響は大きいですが、少しずつできることを頑張っていきたいと思います。
感染症対策を念頭に置いた上で、新幹線に乗りまずは東京を目指します。
早い時間でしたが、新幹線にはスーツをビシッときたビジネスマンや、ペアルックでどこかへ旅行する様子の皆さんが同じ電車に乗り合わせていました。
楽しげな会話が聞こえてきたり、持ち込んだノートパソコンで移動中も仕事を進めている方がいらっしゃったり、思い思いの時間を過ごされていました。
本を読みながらウトウトとしていると、いつの間にか眠ってしまっていて気が付けば窓の外に見える景色は変わっていました。
私たちtrip&thingsがある滋賀では電車から琵琶湖が見えたり、地方ならではのお店が見えたりします。
高層ビルなどを見かけることはあまりありませんが、窓の外にはずらりとビルが立ち並んでいました。
東京で電車を乗り換えた後、新宿から特急に乗り込み、今度は都心から離れ山梨を目指します。
見上げるような高いビルの隙間を縫って自然豊かな場所に電車が抜けていくのを珈琲を片手に乗り込んだ車窓から眺めていました。
その場所に住んでいる人にとっては当たり前のことでも、旅の中で気が付く小さな発見がとても楽しく、「あ、こんな場所にお店があるんだ」「こんな自然豊かなところだったんだ」
と旅の醍醐味を感じながら目的地を目指します。
車のナンバープレートや聞こえてくる話し声のイントネーションの違いが旅をしてきた私たちにとってはとても新鮮に感じました。
目的地の「富士山駅」に着きました。
富士山駅という名前すら珍しく感じてしまいます。
この日は関東も雲が空を覆っていて富士山はほとんど見つけられませんでした。
富士山駅から歩いて展示会場を目指します。
ほどなくして今回の目的地に到着です。
【 THE DEARGROUND 】
展示会場はこちらの3Fで、2Fにはカフェが併設されています。
R&D.M.Co-/OLDMAN'STAILORのコンセプトストアです。
オールドマンズテーラーは既に様々なお店で取り扱われているのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
私たちtrip&thingsでもぜひ取り扱いたい!と意気込みご連絡して今回ご縁をいただくことができました。
こちらの建物の張り紙がしてある扉を開けて中に入ります。
いざ緊張した面持ちで扉を開け、スタッフの皆さんにお会いするとにこやかにあたたかく迎えてくださいました。
丁度2Fのカフェスペースで食事をされていたデザイナーのしむらご夫婦もいらっしゃりお二人とも席を立って丁寧にご挨拶してくださいました。
ワクワクするような展示会場で私たちがオーダーしたいアイテムを探します。
今回のシーズンには連想ゲームのように明るいイメージで思いつくものを取り入れられたそうです。
かわいいプリントや明るい配色等、なるほどなるほど、、、
会場のレイアウトはすべてデザイナーのしむらさんが考えられたそうです。
お話をしていると、滋賀県での取り扱いがこれまでなかったところにこうしてご縁が出来たことを喜んでくださっていたようであたたかな気持ちになりました。
色々なお話をする内に、商品それぞれに込められたこだわりもさることながら、R&D.M.Co-/OLDMAN'S TAILORを営むしむらさんの考え方からとても勉強させていただくことがありました。
一つはDM(展示会の日程などの案内に送る書類)へのこだわり。
単純で事務的な連絡ではなく、受け取った人が「どんな展示会なんだろう?」「今回はどんなものがあるのかぁ」とワクワクして想像が膨らむような仕掛けを考えられているそうです。
あのバナナとおサルにはそんな遊び心や気配りがカタチになったものだったんだ!と思うとジーンとしてきます。
もう一つは
都会から離れた山梨でも自分たちのブランドを知り、欲しいと思ったり行きたいと思ったりしてもらえるようになりたいと考えられてきたこと。
昔は実店舗がなく、いざ自分たちの場所を構えるとなった時「こんな遠くまで来てくれるのかなぁ?」と不安に感じられていたことがあったそうです。
海外には行きたいと思うのに、日本になると例外なのではなく、その捉え方はフラットで「買いたいから行きたい」「あそこに行きたい」国内外問わずに思ってもらいたいと考えられているそうです。
そんな風にしてきたことで滋賀からも来てくれるようになり、色々なところから来てくれるようになり、ご縁のありがたさを感じられているそうです。
はるばる来てくれるからにはおもてなししたいという思いで、展示会に来られた皆さんに軽食もお出しするようになられたという心配りや、初めてお会いしした私達に対しても真摯に向き合い大切なことを話されている様子から、これまでブランドが愛されてきた理由が分かるような気がしました。
「遠くにあっても行きたい」「いつか行ってみたい!」
「ずっと行きたかった!」「いつも行くのを楽しみにしているんです」そう思っていただける様に私達も頑張らなくては!
背筋がピンと伸びる思いです。
そんな洋服以外のお話にも背中を押され会場を後にしました。
R&D.M.Co-/OLDMAN’S TAILORでは感染症が広がるまではオンライン販売を控えてこられたそうです。
それは実際にみて、手に取って、ほんとにいいと思って買っていただきたかったというお考えから。
それができるようになった今私達trip&thingsでもそんな思いを大切にし店頭で選んでいるのと同じようにオンラインサイトでも良さを伝えられるように頑張っていきます。
もちろん店頭にもぜひ足をお運び頂けると嬉しく思います。
旅する機会がありましたら山梨にある【 THE DEARGROUND 】にも行ってみてください。
新しく取り扱いが始まるブランドR&D.M.Co-/OLDMAN'S TAILOR
洋服だけでも魅力を感じていた私達ですが、お話を聞くとこれからどんな素敵なことをご紹介できるのだろうかとワクワクしています。
皆さんも楽しみにしていてくださいね。